積水化成品工業は1月23日、持続可能社会に貢献する「エラスティル(熱可塑性エラストマー発泡体)」植物由来グレードを開発したと発表した。
エラスティルは、同社独自の発泡および成形技術により開発された発泡熱可塑性エラストマーで、その成形品は、軽量性、高反発性、曲げ強度や圧縮強度などの高い機械的特性を備えており、リーボックのランニングシューズ「フロートライドエナジー」のミッドソールに採用されている。
同社はこの度、製品ラインナップ拡大として、植物由来グレードの「エラスティル」BIOを新たに開発した。同製品は、より持続可能な製品を望む市場に対する同社の回答のひとつで、持続可能な植物由来素材でありながら、既存のエラスティルが持つ高いパフォーマンスを維持することに成功した。
同製品のパフォーマンスが評価され、リーボックが2020 年秋に発売予定の、初の植物由来パフォーマンスランニングシューズである「フォーエバーフロートライドグロウ」のミッドソール素材として採用された。
同社グループは、「環境リーディングカンパニー」を目指し、従来から注力している3R活動(リデュース、リユース、リサイクル)に加え、2R(リプレイス、リ・クリエイト)を含んだ「SKG―5R」活動を推進している。
同製品は、この中の「リプレイス」活動における同社の開発のひとつであり、石油由来の素材から持続可能な植物由来の材料に置き換えた一例となった。この開発にとどまらず、今後も同社は事業を通じて持続可能な社会に貢献していく。