JSRは1月27日、同社100%子会社であるJMエナジーの株式の80%にあたる4800株を武蔵精密工業へ譲渡することで合意に至ったと発表した。株式譲渡日は4月1日を予定している。
JMエナジーは、蓄電デバイスであるリチウムイオンキャパシタの開発、製造、販売を事業としている会社であり、大型移動体をはじめとする各種用途で収益拡大を目指してきたが、JSRグループ独自で更なる収益拡大を図る事は難しいと判断し、最終顧客との繋がりが強く、事業シナジーを期待できる企業との資本提携を検討していた。協議の結果、武蔵精密工業は自動車部品の生産、販売のノウハウを広範囲で保有し、事業拡大や新規事業の創出など高いシナジー効果が期待できると考え、JMエナジーの株式を譲渡することで合意に至った。
なお、同社は本件が同社連結業績に与える影響は軽微なものと見込んでいるとしている。