信越化学工業の20年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1兆1740億1100万円で前年同期比2・7%減、営業利益は3187億3500万円で同1・8%減、経常利益は3302億3100万円で同0・3%増、四半期純利益が2468億3600万円で同1・9%増となった。
セグメントのうち、シリコーン事業は、売上高が1721億円で同0・9%減、営業利益は470億円で同2・7%増。機能製品を中心に拡販を進めたが、汎用製品の価格下落の影響を受けた。
半導体シリコン事業は、売上高が2958億円で同3・6%増、営業利益は1121億円で同7・9%増。半導体デバイス市場の調整局面の中、価格と出荷水準の維持に努めた。
通期予想の修正はなく、売上高が1兆5500億円で前期比2・8%減、営業利益は4050億円で同0・3%増、経常利益は4180億円で同0・6%増、当期純利益は3140億円で同1・6%増を見込んでいる。
なお、塩ビ・化成品事業は、売上高が3728億円で同6・6%減、営業利益は772億円で同15・1%減。米シンテック社で塩化ビニル、か性ソーダともに高水準の出荷を継続したが、市況の影響を受けた。欧州拠点も市況の影響を受けたものの、底堅い出荷を継続した。国内拠点は堅調に推移した。
2020年01月30日