白石カルシウム 付加価値の高い提案を強化 来期より新中期計画が始動

2020年02月17日

ゴムタイムス社

 日本の炭酸カルシウムのパイオニア企業、白石工業のグループ企業で化学品専門商社として確固たる地位を築いている白石カルシウム(大阪市北区、白石恒裕社長)。

 19年度4~12月期の需要動向を見ると、合成ゴムや補強材、充填剤、軟化剤などを扱うゴム資材部は、国内・海外とも全般的に前年同期を下回る状況にある。ただ、白石グループ全体では、復調の兆しが見える半導体関係を始め、医療用手袋のCR、アセアンでの建築資材向けのシーラントなどはプラスの方向に動いているという。

 ゴム資材部を取り巻く環境について、「確かに厳しい状況にあるものの、一喜一憂せずやるべきことをしっかり行っていく」(大藪祐介ゴム資材部長)方針を示した上で、グループの研究機関である白石中央研究所や中国でCMB(カーボンマスターバッチ)を製造する上海東武橡胶中心有限公司を活用し、付加価値のある提案に力を入れている。

 具体的には、各国メーカーの原材料を実機で評価し、それを生データとして提供したり、加工を加えたりする提案を進めている。こうした取り組みを通じて「お客様の工程改善や品質向上につながる提案ができる」(大薮部長)と考えている。

 中国やアセアンを中心に展開する海外拠点では、中国はモノの動きは落ち着いている。ただ、日系メーカーや現地メーカーは依然活発な事業活動を行

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