東ソーの20年3月期第3四半期連結決算は、売上高が5917億8000万円で前年同期比8・4%減、営業利益が658億3500万円で同17・3%減、経常利益が701億1600万円で同15・7%減、四半期純利益が462億3800万円で同18・0%減となった。
売上高については、エンジニアリング事業における電子産業分野での大型プロジェクトの順調な工事進捗等はあったものの、ナフサ価格や海外製品市況の下落に伴う販売価格の下落による影響が大きく、減収となった。営業利益については、販売価格の下落による交易条件の悪化や在庫受け払い差の悪化により、減益となった。
セグメントのうち、石油化学事業は、売上高が1250億8800万円で同13・5%減、営業利益が92億4600万円で同24・9%減。エチレンやプロピレン、キュメンは、非定修年のため生産量が増加し、キュメンを中心に出荷が増加したが、ナフサ価格や海外市況の下落により製品価格が下落した。ポリエチレン樹脂は、太陽電池封止膜用途で輸出が増加した。また、ナフサ価格の下落を反映して製品価格は下落した。クロロプレンゴムは、アジア向けを中心に輸出が減少した。
通期予想に変更はなく、売上高が8000億円で前期比7・1%減、営業利益が840億円で同20・6%減、経常利益が860億円で同23・9%減、当期純利益が570億円で同27・0%減を見込んでいる。
2020年02月03日