ブリヂストンは1月31日、都内で記者会見を開き、タイヤソリューションの取り組みと、トラック用タイヤの新商品を発表した。
初めに、高城知行執行役員がソリューションプラットフォーム「ブリヂストンT&DPaaS」について、「断トツサービスと断トツ商品をデジタルでつなぎ、断トツデジタルネットワークを通じて断トツソリューションを提供する。これにより、社会、顧客、パートナーの皆さまと新たな価値を共創していくのがT&DPaaSの考え方だ」と概要を述べ、「将来のCASE、MaaS社会を支えるべく、『タイヤを売る』から『サービスを提供する』企業に進化する必要がある」と説明した。
同社は、ランフラットタイヤや次世代低燃費タイヤなどの「断トツ商品」や、摩耗タイヤを再生するリトレッドなどの「断トツサービス」を展開し、世界に乗用車向けで9000店、商用車向けで3500店の「断トツのサービスネットワーク」を有する。高城執行役員は、これらを結ぶソリューションの一例として欧州での運送ソリューションを挙げ、「90万台の運行データとタイヤに関する知見を組み合わせ、解析、活用することで、お客さまに幅広いソリューションを提供でき、迅速な商品開発が可能になる」と解説し、安心・安全運行、コスト削減、環境、予防保全、コンプライアンス遵守の5つの価値とサービスを提供できると強調した。
続いて、ブリヂストンタイヤジャパンの末松聡執行役員が輸送ビジネスを支える取り組みを語った。国内輸送の約9割を占めるトラック輸送の効率化が求められる中、同社では安全運行、環境負荷低減、業務効率化、経費削減の4点をサポートするタイヤソリューションを目指し、「トータルパッケージプラン」を提案している。このプランは、輸送業者のタイヤ関連業務を一括管理し、同社の商品、メンテナンス、サービスネットワークを輸送業者の課題に合わせカスタマイズして提供する点が特徴で、昨年末時点で約700社が採用するなど実用化が広がっている。採用した輸送業者は、蓄積した点検データに基づくメンテナンスや、最適な作業プロセスの指標の提供を受けられるほか、全国でタイヤトラブルの迅速な復旧が可能なネットワークを活用できる仕組みとなっている。
この後、タイヤソリューションの軸となる3月発売の3つの新商品が発表された。
トラック・バス用オールシーズンタイヤ「M888」は、