タキロンシーアイの2020年3月期第3四半期連結決算は、売上高が1041億6900万円で前年同期比7・4%減、営業利益は52億9600万円で同28・7%減、経常利益は54億7400万円で同27・8%減、純利益は、当社連結子会社における固定資産の譲渡による特別利益の計上があり、118億6900万円で同125・5%増となった。
建築資材事業セグメントの売上高は351億9000万円で同2・4%減、営業利益は24億500万円で同3・7%減。同セグメントのうち住設建材事業は、主力のポリカーボネート製採光建材で、グループでの販売統合による営業力強化などで売上が伸長したが、住宅資材では、増税特需後の反動により、事業全体としては減収となった。 床・建装事業は、床部門でマンション改修工事における増税特需後の反動により、当四半期に入り売上が減少した。
建装部門では、国内の建築物件向けは堅調に推移した一方、中国市場向けの販売が回復せず、事業全体としての売上は前年並みとなった。
環境資材事業セグメントの売上高は414億2400万円で同9・1%減、営業利益は10億4900万円で同25・7%減となった。同セグメントのうち、インフラマテリアル事業は、エンジニアリング分野で堅調に推移したものの、災害復興物件向け資材販売は台風被害による物件遅延の影響があり、減収となった。
高機能材事業セグメントの同第3四半期連結累計期間における売上高は127億300万円で同13・7%減、営業利益は8億5600万円で同49・2%減となった。同事業セグメントは、主力の工業用プレートが半導体・FPD設備投資低迷を主因とし減収となった。
機能フィルム事業セグメントの売上高は145億100万円で同8・2%減、営業利益は8億3600万円で同50・7%減となった。同セグメントのうち、ジッパーテープは日本国内、アジア、欧米を中心に堅調に推移し増収となった。シュリンクフィルムは、第3四半期に入り日本国内及び北南米市場共に堅調に推移したが、それまでの落ち込みをカバーするには至らず、合計では減収となった。
通期の連結業績予想は前回発表から下方修正が行われ、売上高が1400億円で前期比7・1%減、営業利益が73億円で同19・6%減、経常利益が74億円で同19・6%減、親会社株主に帰属する純利益が130億円で同103・4%増を見込んでいる。