豊田合成の20年３月期第３四半期連結決算は、売上収益が６２３８億１１００万円で前年同期比０・２％増、営業利益は62億６７００万円で同71・２％減、親会社の所有者に帰属する四半期利益は71億２９００万円で同42・６％減となった。
日本や中国における主要顧客の生産台数の増加等により増収となった。利益面では、合理化努力や増販効果等に加え、前期の独禁法関連損失の反動があったものの、ドイツの生産子会社である豊田合成メテオール（ＴＧＭ）全株式を外部に譲渡し事業整理損失を計上したこと等により、減益となった。
セグメント別では、日本は、売上収益が３０４３億円で同１・９％増、セグメント損失は１０８億円（前年同期は33億円の利益）。主要顧客の生産台数増加等により増収となった。
米州は、売上収益が１８５０億円で同０・２％増、セグメント利益は１２０億円で同１・０％減。日系や外資系カーメーカーへの拡販等により増収となった。利益面では原材料の値上がりや償却費の増加等が響いた。
アジアは、売上収益が１５１１億円で同０・５％減、セグメント利益は96億円で同５・９％減。中国では主要顧客の生産台数が増加したが、タイでの自動車生産台数の落ち込み等により減益となった。
欧州・アフリカは、売上収益が２９３億円で同11・９％減、セグメント損失は45億円（前年同期は38億円の損失）。
通期予想の修正はなく、売上収益は８４００億円で前期比０・１％減、営業利益は２１０億円で同42・５％減、税引前利益は２２０億円で同41・１％減、当期利益は１２０億円で同48・５％減を見込んでいる。
