三井化学は2月5日、同日開催の取締役会で、代表取締役・社長執行役員に橋本修取締役・専務執行役員(56歳)が就任する人事を内定したと発表し、都内で記者会見を開催した。4月1日付で就任する。なお、淡輪敏代表取締役・社長執行役員(68歳)は代表権のある会長に就く。
淡輪社長は6年ぶりとなった社長交代について、後継者育成や市場環境変化を考慮し、外部機関や内部人事諮問委員会と検討した結果と説明した。
また、淡輪社長は就任6年間を振り返り「成長3領域分野(モビリティ・ヘルスケア・フード&パッケージング)はしっかりと収益力を維持できるようになったが、基盤素材はまだまだ脆弱だ。その点を次期、橋本社長に手腕をふるってもらいたい」と期待を示した。
4月1日付で会長職となる淡輪社長は今後、経営監督の立場として新体制のサポートをしていく。
新社長に就任する橋本専務は「今回の重責を拝命することになり、非常に身の引き締まる思い。2016年に発表した長期経営計画『VISION2025』の策定し、そこから成長3領域にフォーカスし、拡大するべく邁進してきた」と述べた後、「淡輪社長が旗を振ってこられたベースをさらに加速し、強固な事業ポートフォリオを築くことでグローバルで存在感のある企業グループとして、さらに企業価値向上に努めていく」と抱負を語った。
今後の事業展開として、橋本専務はポートフォリオの変革と事業基盤を強化を挙げ「基