都内の中小企業とクリエーターが協働し、新ビジネスの提案を競う「19年度東京ビジネスデザインアワード最終審査」(TBDA)が2月5日、東京ミッドタウンで行われ、精工パッキング(東京都葛飾区、平井秀明社長)がテーマ賞を受賞した。
同アワードは、都内中小企業の技術や素材等をテーマに、新規用途開発とビジネス全体のデザイン提案を募るコンペティション。8年目となる19年度は中小企業から示されたテーマに、161件の提案が寄せられ、最終審査では精工パッキング含め9件のテーマ賞とその中から最優秀賞1件、優秀賞2件が選ばれた。
精工パッキングが受賞したテーマは「極細シリコン輪ゴム製造技術」。同テーマを基に企業のロゴやプロダクトパッケージなどを制作する㈱カタチ/イロの干場邦一代表が「極細シリコン輪ゴム製造技術で香りをもっと自由に楽しめるプロダクトの提案」と題し、プレゼンテーションを行った。
干場氏は「非常に細いこの輪ゴムを、全く新しいアイテムで商品化できないかと考え、極細輪ゴムに香り付けた新発想のフレグランス『FRAWA』を思いついた」と紹介。続いて登壇した平井社長は「非常に素敵なアイテムが生まれたと思う。極細輪ゴムは輪ゴムとは真逆の性質を持った輪ゴムなので、テーマとマッチしたアイテムになった」と感謝の意を表した。