オカモトの20年3月期第3四半期連結決算は、売上高は702億5400万円で前年同期比1・0%減、営業利益は66億3700万円で同11・5%減、経常利益は76億1200万円で同12・3%減、四半期純利益は35億2300万円で同43・5%減となった。
セグメント別では、生活用品の売上高は252億100万円で同0・2%減、セグメント利益は55億4800万円で同4・1%増となった。
製品別では、コンドームは、国内市場でのインバウンド需要の勢いは緩やかになりつつも、オカモトゼロワンを中心とする薄物商品が依然として堅調で、売上微増となった。浣腸はアジア向けが好調だったが国内市場での低迷を受け、売上減となった。
手袋は炊事用は新製品発売により堅調に推移したが、その他の作業用途向けが低調で、売上減となった。プローブカバーは新製品発売が寄与し、売上増となった。ブーツ、雨衣は降雨量、降雪量の減少の影響により夏季・冬季商品いずれも伸び悩み、売上減。シューズは市場全体の市況低迷に加え、消費増税の影響もあり、売上減となった。
なお、台風19号による福島工場の浸水被害により未定としていた通期予想を公表した。それによると、売上高が910億円で前年同期比2・9%減、営業利益が68億円で同21・6%減、経常利益が80億円で同20・0%減、当期純利益が35億円で同45・5%減。台風による浸水被害に伴う福島工場の操業停止による売上高の大幅な減少と原状回復などの費用、直近の市場動向を踏まえ修正した。
一方、産業用製品は、売上高が448億8000万円で前年同期比1・5%減、セグメント利益は24億2600万円で同29・9%減だった。
製品別では、フイルムは、一般用、建材用は売上減。多層フィルムは売上増。農業用は横ばいだった。自動車内装材は、北米市場の悪化と中国向け商材の現地生産品との競争激化により、売上減。工業用テープは、車輌用が低調で売上横ばいとなった。食品衛生用品は、福島工場被災の影響で売上減となった。