BASFは2月7日、イタリアのポンテッキオ・マルコーニ工場で生産される酸化防止剤「イルガノックス1520L」の生産能力を20%拡大する計画を発表した。
イルガノックス1520Lは、溶液重合、乳化重合、熱可塑性エラストマー、プラスチック、接着剤、シーラント、オイル、潤滑剤といった幅広い用途に有効な酸化防止剤で単独、少量、あるいは、補助安定剤なしで使用され、加工時や長期の熱老化安定性の両方に寄与する独自の特長を有する。また、必要に応じて同製品を二次酸化防止剤、ベンゾフラノン、光安定剤、機能安定剤など、他の添加剤と併用することもできる。
同製品は、プラスチック添加剤のサプライヤーである同社の酸化防止剤の主要製品ポートフォリオの1つで、この生産能力拡大により、高まる市場需要に対応し、世界中の顧客により良いサービスを提供することを目指していく。
同社の欧州パフォーマンスケミカルズ事業本部シニア・バイスプレジデントを務めるアヒム・スティーズ氏は、「イルガノックス1520Lの増産は、お客様の成長を継続的にサポートするというBASFのコミットメントを明確に示している。イタリアのポンテッキオ・マルコーニの工場におけるオペレーションのボトルネックを解消することで、市場の需要増加に迅速に対応することができる」としている。