TOYO TIREは2月10日、優れたコージェネレーションシステム(熱源より電力と熱を生産し供給するシステムの総称)を対象に表彰する「コージェネ大賞2019」において、主力タイヤ生産拠点の一つである宮城県の仙台工場が、「優秀賞」(産業用部門)を受賞したと発表した。
コージェネ大賞は、一般財団法人コージェネレーション・エネルギー高度利用センターが新規・先導性、新規技術、省エネルギー性等において、優れたコージェネレーションシステムを表彰する制度で、2012年以来今回で8回目となる。
同社は、仙台工場近傍を通る天然ガス供給インフラ整備計画にあわせ、生産設備に供給する熱エネルギー設備に、天然ガスを用いた高効率ガスタービンコージェネを導入した。天然ガスは、燃やしても硫黄酸化物やススがほとんど発生しないほか、地球温暖化の原因物質の一つであるCO2の排出量も石油より少ない環境特性を有している。そのほか、天然ガスは耐震性を考慮した信頼性の高い高圧幹線によって供給されるため、同社は事業継続計画(BCP)の観点からも有効であると考えおり、石油・石炭からの単なる置き換えではなく、環境負荷低減とBCP対策を同時に実現したエネルギー源として天然ガスを利用する同社の取り組みが評価され、同賞の受賞に至った。
また、同社は製造拠点である三重県の桑名工場や研究開発拠点である兵庫県川西市の基盤技術センターにおいても、天然ガスを用いたコージェネをエネルギー設備に採用している。
同センターのコージェネは災害時に停電が生じても運用可能な設備を導入しており、川西市と災害発生時に避難場所を提供する協定を結び、停電が起こった場合も電源を確保した安全・安心な避難場所を市民に提供する。
同社は今後も継続的に、事業活動およびサプライチェーンの中で発生するさまざまな環境負荷の低減に努めていく。