三ツ星ベルトの20年3月期第3四半期決算は、売上高が546億600万円で前年同期比0・9%減、営業利益が58億9000万円で同13・3%減、経常利益が60億7800万円で同18・6%減、親会社株主に帰属する四半期純利益が44億600万円で同14・3%減となった。
セグメント別に見ると、国内ベルト事業の売上高は208億3900万円で同4・3%減、営業利益は50億5600万円で同10・8%減となり、減収減益となった。
分野別に見ると、自動車用ベルトの売上高は組み込みライン用は新機種への採用などにより増収となった。
一方、一般産業用ベルトは射出成形機や工作機械などの市場の落ち込みにより、大幅な減収となった。合成樹脂素材は企業の設備投資の抑制により減収となった。搬送ベルトは樹脂ベルトは食品業界向けの売上高がわずかに減少したが、ゴムコンベヤベルトの販売が好調であったことから、全体では横ばいとなっている。
海外ベルト事業の売上高は251億8300万円で同1・1%減、営業利益は28億2400万円で同5・4%減となった。
分野別では、自動車用ベルトは欧州では四輪用と二輪用の売上高がいずれも減少したものの、米国でのスノーモービル向けや多用途四輪向け変速ベルトの販売が堅調であったほか、アジアでの二輪向けの販売が好調に推移したことから、全体では増収となった。
一般産業用ベルトは、アジアにおいて農業機械用の需要が落ち込んだことなどから減収となっている。
このほか、OA機器用ベルトの売上高は横ばいで推移だった。
建設資材事業の売上高は52億1800万円で同21・4%増、営業利益は1億5400万円で同60・1%増となった。
建築部門は民間向けの改修工事物件が増加し、土木部門は廃棄物処分場などの大型工事物件の売上高が増加したことを受け、売上・利益ともに大幅に伸長した。
その他の売上高は33億6400万円で同5・8%減、営業利益は6700万円で同42・9%減となった。
通期の連結業績予想に変更なく、売上高は685億円で前期比4・9%減、営業利益は76億円で同6・5%減、経常利益は76億円で同15・0%減、 親会社株主に帰属する当期純利益は54億円で同12・3%減を見込んでいる。
2020年02月13日