ニッタの20年3月期第3四半期連結決算は、売上高が631億1500万円で前年同期比5・7%減、営業利益が27億6900万円で同43・4%減、経常利益が58億3900万円で同39・8%減、四半期純利益が48億2700万円で同36・5%減となった。
損益面は、原材料価格の上昇や先行投資による人件費と減価償却費の増加により減益となった。経常利益では、持分法適用会社の需要業界の業況が低調で、持分法投資利益が減少した。
セグメント別では、ベルト・ゴム製品事業の売上高は203億4600万円で同5・4%減、セグメント利益は15億57005万円で同26・2%減。ベルト製品は、国内では搬送用途や物流業界向けが堅調だったものの、半導体製造装置向けや工作機械向けが低調だった。海外では、物流業界向けや金融機器向けの需要が堅調に推移した。
ホース・チューブ製品事業の売上高は223億6300万円で同11・0%減、セグメント利益は10億2600万円で同54・6%減となった。
ホース・チューブ製品は、国内では、自動車向けの需要が堅調に推移したものの、建設機械向けや半導体製造装置向けは低調。海外では建設機械向けや半導体製造装置向け、自動車向けが低調だった。
化工品事業の売上高は98億7200万円で同3・0%増、セグメント利益は1億800万円で同76・7%減となった。
化工品事業製品は、国内は遮水シートなどの建設資材向けの需要が堅調。海外は、OA機器向けなどの高機能製品がやや低調となった。
その他産業用製品事業の売上高は78億9600万円で同1・5%減、セグメント利益は8100万円(前年同期比8100万円増)。センサ製品は、電子部品向けが堅調に推移。半導体・液晶関連業界向けの感温性粘着テープは、電子部品向け用途の需要が低調だった。
通期業績予想に変更はなく、売上高が850億円で前期比4・7%減、営業利益が35億円で同38・2%減、経常利益が78億円で同32・0%減、当期純利益が63億5000万円で同29・2%減を見込んでいる。
2020年02月13日