クラレはエラストマー製品の需要増大に対応、熱可塑性エラストマー「セプトン」、LIR(液状ポリイソプレンゴム)の生産能力増強を図る。
水素添加スチレン系エラストマー「セプトン」は、現在、国内鹿島事業所に年産2万3000㌧、米国テキサス州「セプカ社」で1万8000㌧の生産能力を 有するが、国内、米国をはじめグローバルでの需要が拡大しており、同社では国内鹿島事業所でのデボトルネックで数百㌧の能力増強を図るほか、米国では ヒューストンに1万数千㌧規模の第2工場建設を計画、今春以降、建設に着手、2013年の稼働を目指す。総投資額は100億円。
一方のLIRはタイヤを中心とした粘接着剤などに広く使用されており、現在、鹿島事業所で年産4万5000㌧能力を有するが、同事業所でのデボトルネッ クで数百㌧の能力増強を図ったうえで年産4~5千㌧の新系列を今春以降立ち上げ、2013年稼働を目指す。将来的には1万㌧構想を描いており、総投資額は 50~60億円を計画している。
2011年02月25日