朝日ラバーの2020年3月期第3四半期連結決算は、売上高が55億8800万円で前年同期比7・3%減、営業利益は2億4200万円で同48・6%減、経常利益は2億6200万円で同46・1%減、四半期純利益は1億6300万円で同49・2%減となった。
第3四半期の事業環境は、貿易摩擦等による世界経済の減速等で引き続き不透明な状況だが、期首予測の通り既存製品の受注が概ね回復基調に向かい始めた。
セグメント別では、工業用ゴム事業は、売上高が46億7500万円で同8・3%減、セグメント利益は3億3800万円で同42・3%減となった。自動車内装照明用のアサカラーLEDの受注が増加したが、自動車用精密ゴム製品でスイッチの防水カバー等の受注が減少した。また、認証・認識ビジネスに対応するRFIDタグ用ゴム製品の受注は、顧客の販売状況および新旧製品の入れ替えに伴う現行品の在庫調整等の影響が続いており、減少した。
医療・衛生用ゴム事業は、売上高が9億1300万円で同1・6%減、セグメント利益は1億3500万円で同10・1%増となった。旧機種から新機種に移行した採血用・薬液混注用ゴム栓の受注が堅調に推移した。また、新規案件のゴム栓についても堅調に推移した。
通期の連結業績予想は、昨年11月に修正した予想を据え置き、売上高は74億8500万円で前期比2・9%減、営業利益は3億5100万円で同27・5%減、経常利益は3億5600万円で同30・0%減、当期純利益は2億2700万円で同35・6%減を見込む。