自動車不振で減収減益 バンドー化学の4~12月期

2020年02月13日

ゴムタイムス社

 バンドー化学の2020年3月期第3四半期連結決算は、売上収益が687億7000万円で前年同期比4・2%減、コア営業利益は43億400万円で同24・7%減、営業利益は41億8400万円で同36・7%減、四半期純利益は31億6500万円で同36・2%減の減収減益となった。

 自動車部品事業は、国内は、自動車メーカー向け補機駆動用伝動ベルトおよび伝動システム製品の販売が減少した。海外は、中国において積極的な顧客開拓に注力したことにより、自動車用補修品などの販売が増加したが、米国およびアジア地域において販売が減少した結果、売上収益は297億200万円、同5・9%減、セグメント利益は15億7500万円、同38・3%減となった。
 産業資材事業は、一般産業用伝動ベルトは、国内は機械受注の減速基調により、産業機械用伝動ベルトの販売が減少。海外は、米国において産業機械用伝動ベルトの販売が減少し、中国およびアセアン地域において主要顧客の減産などの影響により農業機械用伝動ベルトの販売が減少した。運搬ベルトは、国内において鉄鋼向けなどのコンベヤベルトや物流機器向け樹脂コンベヤベルトの販売が増加した。同セグメントの売上収益は250億7100万円、同6・9%減、セグメント利益は17億4000万円、同1・5%減となった。
 高機能エラストマー製品事業は、機能フイルム製品は医療用および建築資材用フイルムの販売は増加したが、工業資材用フイルムおよび装飾表示製品の販売が減少した。精密機能部品は、精密ベルトの販売が減少した結果、売上収益は104億9400万円、同6・3%減、セグメント利益は3億4000万円、同40%減となった。
 その他の事業は、ロボット関連デバイス事業、電子資材事業を行っているほか、医療機器事業買収により、売上収益は39億9900万円、同50・9%増、セグメント利益は新製品開発のための先行投資や景気減速によるロボット事業の販売減少もあり4億7300万円、同10・5%減となった。

 通期業績予想の変更はなく、売上高が930億円で同1・4%減、コア営業利益は60億円で同7・7%減、営業利益は60億円で同12%減、当期純利益は45億円で同17・5%減を見込んでいる。

 

 

関連キーワード: ·

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー