クラレの19年12月期連結決算は、売上高が5758億700万円で前期比4・5%減、営業利益は541億7300万円で同17・7%減、経常利益は482億7100万円で同21・1%減、当期純利益は19億5600万円の損失(前期は335億6000万円の利益)となった。
18年5月に米国子会社で発生した火災事故に対する訴訟に関し、和解費用を含む合理的に見積りが可能な損失など505億9000万円を特別損失に、受取保険金103億6000万円を特別利益に計上した。
セグメントのうち、イソプレンは、売上高が532億7600万円で同6・9%減、営業利益は42億3200万円で同41・8%減。イソプレン関連では、景気減速の影響を受け、熱可塑性エラストマー「セプトン」の販売量が減少した。耐熱性ポリアミド樹脂は、電気・電子デバイス向けの需要が停滞したが、車載用コネクタ向けの新規採用が進んだ。
20年12月期の通期予想は、売上高が5900億円で前期比2・5%増、営業利益は600億円で同10・8%増、経常利益は560億円で同16・0%増、当期純利益は350億円を見込んでいる。
2020年02月13日