クリヤマホールディングスの2019年12月期連結決算は、売上高が551億3000万円で前期比6・0%増、営業利益は31億1400万円で同46・3%増、経常利益は31億7500万円で同15・5%増、当期純利益は20億3000万円で同16・8%増の増収増益となった。
セグメント別では、アジア事業は、売上高は159億9900万円、同14・5%増となり、営業利益は17億9600万円、同61・7%増となった。産業資材事業は、排ガス規制に対応する尿素SCR用モジュール・タンク等の販売が建設機械及び農業機械顧客向けに堅調に推移し、また乗用車向けに使用される尿素水識別センサーにおいても販売が好調だった。
北米事業は、売上高は232億9700万円、同0・2%減となったが、利益面では、米中貿易摩擦により中国からの輸入商品価格が上昇した他、ロジスティックス費や社会保障費等の増加により、営業利益は14億900万円、同12・5%減となった。
欧州事業は、売上高は35億7900万円、同11%減となった。利益面では、新規生産設備導入により減価償却費が増加したこと、更に価格競争激化により原価率が上昇したことから、営業損失は2億2000万円となった。欧州及び南米市場で消防用ホースの販売が堅調に推移したが、北米向け輸出販売が減少した。
2020年12月期通期の連結業績予想は、売上高が前期比565億円で同2・5%増、営業利益は32億円で同2・7%増、経常利益は33億円で同3・9%増、当期純利益は22億円で同8・4%増を見込んでいる。