設立70周年を昨年迎えた関西ロール(大阪市大正区、髙木康彦社長)。同社は「メイドインジャパンのものづくり」にこだわり、ロール混練機やゴム加工機械の販売・製造、ロール機用安全装置「MKブレーキ」の販売などを通じて、生産現場での安全・安心を支え続けている。
19年12月期は減収減益だったものの、小型や中型ロール機の受注環境が好調に推移し、「とくに、現場での安全意識の高まりを受け、小型ロールに関しては高性能なメイドインジャパンにこだわるお客様が多かった」(髙木社長)という。
また、同年度の製品別販売構成比のうち、ミキシングロール(高性能ロール)とテストロールが70%、「MKブレーキ」が12%、加硫缶(圧力容器)やその他特殊機器が残りの28%を占めているのこと。
注力製品の安全装置のMKブレーキは販売から15年経つものの、毎年100台以上販売しており、1月時点で累計販売台数が1650台を突破した。髙木社長は「2000台を目標に、ゴム企業はもちろんだが、異業種展開をしていきたい」と期待を示す。このMKブレーキは8割が国内向け、2割が海外日系企業向けに輸出されている状況だ。最近の傾向として、ロールの更新時期とともに、MKブレーキの受注も増えてきているという。
また、MKブレーキの最新型を組み込んだデモロール16号機は昨年6月に完成し、同16号機には安全対策の徹底のためにドライブレコーダーを付けたほか、タッチパネルを装備することで使い勝手もよくなったという。すでに多くの引き合いがあり、成約率が高いとのことだ。
最近では、高品質・高性能を維持したまま低コストと短納期を実現した「ゴム・樹脂用6インチスタンダードテストロール機」の販売は、年間平