クラレは2月13日、洗剤や薬剤などの個包装用フィルムとして需要が拡大している水溶性ポバールフィルムの生産設備をポーランドのジムナ・ブトカに新設すると発表した。投資額は約50億円で、稼働は2022年中旬を予定している。
水溶性ポバールフィルムは、洗剤、化粧品、食品、農薬、薬剤などの個包装用フィルムとして世界的に需要が伸長しており、今後も市場の拡大が見込まれている。
水溶性ポバールフィルムを製造・販売する同社米国子会社モノソルは、米国中西部を中心に生産拠点を有しているが、今回ポーランドに生産拠点を新設し、グローバルサプライチェーンの最適化とともに欧州における販売の拡大を図る。
同社は、今後も水溶性ポバールフィルムの世界ナンバー1サプライヤーとして顧客の多様化するニーズ応えられるよう、供給体制を拡充するとともに新製品の開発や一層の品質向上に注力していく。
同社グループは、創立100周年を迎える2026年のありたい姿「独自の技術に新たな要素を取り込み、持続的に成長するスペシャリティ化学企業」を長期ビジョンに掲げ、その実現に向けた2018~2020年度の3ヵ年の実行計画として、中期経営計画「PROUD2020」を推進している。同社は引き続き、成長に向けた投資を積極的に行っていく。