横浜ゴムは2月14日、同社のオフハイウェイタイヤの生産販売グループ会社であるATGが昨年12月に世界最高地点へのトラック遠征プロジェクトをサポートし、オールスチールラジアルタイヤ「アライアンス392HD」を供給したと発表した。
同プロジェクトは、アルゼンチンとチリの国境に位置する世界最高峰の活火山「オホス・デル・サラード山」での避難所と緊急無線システムの設置、自動車として世界最高地点へ到達することを目的とし、ドイツの販売代理店である「Bohnenkamp」と共同で実施した。プロジェクトチームは海抜6400mに避難所などを設置した後、さらに遠征を続けた結果、到達地点は海抜6694mとなり、自動車として世界最高地点となる遠征を達成した。ATGのアライアンス392HDは鋭利な溶岩、火山砂や急斜面、マイナス30~プラス35℃の温度領域など過酷な状況でも優れた性能を発揮し、プロジェクトの成功を足元から支えた。
アライアンス392HDは、高負荷能力を実現するとともに、ハイフローテション構造により土壌の圧縮と損傷を抑制するオールスチールラジアルタイヤで、幅広い速度域での優れた操縦安定性や耐久性、耐摩耗性を実現しており、今回のような高地などでの過酷な気候や地形にも対応する。
同社は、中期経営計画「GD2020」のタイヤ生産財戦略において「オフハイウェイタイヤを成長ドライバーとして次の100年の収益の柱へ」を掲げており、同社のトラック・バス用・建設車両用タイヤに加え、ATG製の農業機械用・林業機械用・建設車両用タイヤや愛知タイヤ工業製の産業車両用タイヤなどオフハイウェイタイヤのさらなる事業拡大に取り組んでいる。