ニチリンの19年12月期連結決算は、売上高が610億7300万円で前期比2・1%減、営業利益は62億1900万円で同26・4%減、経常利益は62億4300万円で同26・7%減、純利益は27億4800万円で同40・8%減。
日本は北米子会社向けの部品供給が減少したが、中国、アジア子会社向けの設備売上が増加したことや、国内販売が堅調で、売上高は331億6000万円で同0・3%増、営業利益は22億400万円で同5・9%減。
北米市場は、日系企業が得意とするセダン車の需要が減少し、小型トラック・SUV車の需要が増加する傾向が強まっている。また、主力製品であったパワーステ用ホースの需要も減少した。その結果、売上高は102億1000万円で同14・3%減。また、売上減少に伴う限界利益の減少に加え、中国材料の追加関税の増加などで営業損失は2100万円(前年同期は営業利益5億3400万円)。
中国は、売上高は110億5800万円で同7・4%減、売上の減少や蘇州日輪汽車への生産移管準備費用の増加などがあり、営業利益は8億6700万円で同51・9%減。
アジアでは、売上高は171億5700万円で同9・3%増、営業利益は36億6200万円で同2・1%減。欧州の売上高は53億4500万円で同8・0%減となった。新モデル立ち上げに伴う特別費用の発生(生産遅れに伴う臨時雇用者の増員、緊急便の多用等)があり営業損失は2億8900万円(前年同期は営業損失2000万円)となった。
20年12月期通期の連結業績予想は、売上高が620億円で前期比1・5%増、営業利益が63億円で同1・3%増、経常利益が63億円で同0・9%増、純利益が33億円で同20・1%増を見込んでいる。
2020年02月17日