ピレリは2月12日、ミラノの研究開発部門で最新型シミュレータの操業を開始したと発表した。
このシミュレータは、同社と世界の主要なカーメーカーとの開発工程に、より迅速な手法を取り入れることで、開発サイクルとタイヤテストのスピードアップを目的としている。これによりカーメーカーとのパートナーシップ強化に貢献する。
同シミュレータは、様々な車種向けのバーチャルプロトタイプの評価期間を短縮する最新技術により、公道用、モータースポーツ用タイヤの開発期間が約30%短縮される。
また、カーメーカーとのデザインおよび開発の協業において、カーメーカーのシミュレータ上でもシミュレーションが可能なほか、従来の開発手法と比較して、同シミュレータはあらゆる車のバーチャルモデルを迅速にシステムに取り込むことが可能なため、タイヤ開発のリードタイムを削減する。
さらに、バーチャル開発工程を最大限に活用する同シミュレータの使用により、物理的なプロトタイプ開発数の削減に繋り、環境改善に貢献する同社のサスティナビリティ精神に沿うものとなっている。
フォーミュラ1を始めとするモータースポーツ用のタイヤ設計および開発においては、既に10年以上前から先進的なシミュレーションが採用されており、現在、同社の研究開発部門の豊富な知見とともに、このテクノロジーが公道用のタイヤ設計および開発に活用されている。