ソルベイは2月21日、PDIヘルスケア社が実施した医療用消毒剤と同社の各種ポリマーとの適合性の研究結果を発表した。
感染予防関連製品の市場をリードするPDIヘルスケア社は、同社の高性能特殊ポリマーに対し「Sani―24」、「Sani―HyPerCide」、「Sani―Prime」、「Super・Sani―Cloth」などのPDIヘルスケア社の消毒剤の性能試験および外観評価試験を実施した。
その結果、同社のポリマーの93%は高い引張強度を維持し、薬剤曝露による環境応力割れ特性への重要な耐性指標とされる耐衝撃特性については100%を維持した。また、外観評価試験では試験対象となったいずれの同社の材料にも表面損傷や表面劣化は認められなかった。
PDIヘルスケア社の性能試験は、同社の「アモデル」、「レーデル」、「ベラデル」、「ユーデル」の4種類を使用して行われた。今後、「Ixef」や「Kalix」にも試験を行う予定で、外観評価試験は同社の6種類すべてのポリマーについて実施した。各試験では、各種抗菌活性を有する複数のPDIヘルスケア社製消毒剤に同社のポリマー材料を曝露した。引張強度およびノッチ付きアイゾット衝撃特性の試験を、それぞれASTM・D543(プラスチックの化学試薬に対する体制を評価するための標準試験方法)およびASTM・D638(プラスチックの引張特性に関する標準試験方法)に従って実施した。外観評価試験では、サンプル材料を消毒剤で2週間、毎日12回ずつ拭き、この試験に関与していない3人のPDI従業員が表面の変化を評価した。
医療機器には院内感染のリスク抑制のために強い消毒剤が繰り返し使われるが、そこには同社のポリマーが広く使用されている。試験結果の詳細はPDIヘルスケア社のウェブサイトで閲覧できる。