今年創業90周年を迎えた三葉製作所(長野県上田市・堀内健一社長)は、ゴム・プラスチック押出成形機と電線製造装置の2本柱で設計開発から生産まで行っている。
ゴム・プラスチックの両方の押出機を製造するメーカーは世界的に少なく、納入先は自動車をはじめ医療、インフラ、建築、OAなど多岐に渡るのが同社の強みだ。
19年11月期は、ゴム・プラスチックの押出成形機は堅調に推移したほか、電線製造装置の大型案件もあり、売上高は前年比20%増、経常利益は37・2%増で増収増益となった。
また、電線製造装置の販売比率が初めてゴム・プラスチック押出成形機を上回り、堀内社長は「ゴムの押出成形機のイメージが強かったが、ここ最近では電線製造装置の三葉製作所のイメージに代わってきた」と前期を振り返る。
足元の動向では、19年12月期首の受注残は昨年の受注残が旺盛であったため、一昨年の受注残と同程度でスタートを切れ、12月の受注は目標額に対して113%を達成できたという。生産面は、電力ケーブル高圧ラインと自動車用特殊電線ラインなどでピークを迎えている状況だ。
今後の需要見通しは、堀内社長は売上高については昨年並みと予想し「比較的実施可能性の高い案件が見られるため、お客様に信頼される価値ある製品・