ＮＯＫの３月期連結決算は、売上高４９８９億３２００万円、前期比20・３％増、営業利益は３５１億３４００万円、前期比１７７・６％増、経常利益は３２４億２６００万円、前期比２１２・９％増、当期純利益は１６６億８５００万円、前期比１２０４・３％増の増収増益となった。同社グループの福島県、茨城県内の生産拠点において震災により建物、設備、棚卸し資産などに被害が発生、これらの損失及び災害損失引当金繰入額として20億８３００万円を特別損失に計上した。
シール事業の売上高は２７０５億６８００万円、前期比21・９％増、営業利益は増収及び経費削減等の効果により２７２億円、前期比２２８・３％増。国内自動車向けは上期は新車購入促進策により販売が好調に推移したものの、下期に入り、その終了による反動によって自動車販売が落ち込んだ影響を受け、さらには東日本大震災による自動車メーカーの生産停止の影響を受けた。一方、海外においては米国市場での自動車需要回復、ならびに中国・インド・タイ等での旺盛な需要を受け、販売が好調に推移。また、新興国における建設機械の需要が前年に引き続き好調を持続、一般産業機械向けの販売も増加した。
フレキシブル基板事業の売上高は１８１７億１５００万円、前期比18・５％増、営業利益は76億４７００万円、前期比17・７％増。電子機器向けはスマートフォンおよびデジタルカメラの生産が好調で販売が増加。
ロール事業の売上高は３３７億９４００万円、前期比17・５％増、営業損失は増収及び経費削減等の効果により、前期対比で大幅に改善したものの、５億７３００万円となった。先進国におけるオフィス設備投資の復調、および中国等のアジアその他の新興国での複写機需要が堅調であった。
次期の業績見通しは現時点において合理的な算定が困難な状況にあることから、未定としており、今後、予想が可能となった段階で、改めて公表するとしている。
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