ランクセスは2月26日、中国で新たな死者が連日報告されている新型コロナウイルスのまん延を防止するため、高い効果を発揮する消毒剤「Rely+Onビルコン」1tを武漢および周辺の2つの市にある複数の病院に寄附したと発表した。この高レベルの1tの消毒剤は、水で希釈することで10万Lの消毒液になる。この寄附は、2月第1週に英国のサドベリー製造プラントから送られ、各病院に2月16日に到着している。
同社の物質保護剤ビジネスユニットの責任者であるミヒャエル・シェーファー氏は「ランクセスは、中国に8カ所の製造拠点があり、1200名の従業員を擁していることから、中国の方々に深い繋がりを感じている。ランクセスの消毒剤『Rely+Onビルコン』を使用することで、ウイルスまん延の防止に繋がる」と述べている。同ビジネスユニットは「Rely+Onビルコン」を製造している。
第三者評価機関が実施した複数のテストにおいて、「Rely+Onビルコン」は、現在まん延しているコロナウイルス株に極めて類似性が高いサロゲート(代替)ウイルスを不活性化することが実証された。これらのテスト結果から、「Rely+Onビルコン」はCOVID―19(新型コロナウイルス)に対しても有効であると結論付けることができる。
「Rely+Onビルコン」は使用する際、希釈し、硬質表面や設備にスプレーする。これによって、表面、ドアノブ、テーブル、椅子、などの消毒対策において、病院だけではなく、公共交通機関のターミナル、空港、ショッピングモールなどの施設でも汚染のリスクを軽減できる。