独ランクセスの日本法人であるランクセスは2月28日、日本国内で拡大傾向にある新型コロナウイルス感染症への防止対策として、一時的に勤務体制を変更し、東京、豊橋、姫路の国内3事業所の従業員に対し在宅勤務の推奨を含めた特別対応措置を実施したと発表した。
今回の措置は、製造工場を除く国内3事業所の全従業員に対する在宅勤務の推奨、電話会議などリモートでの会議実施の推奨、不要不急の海外渡航や出張の自粛、人的接触の抑制、手洗い・うがい・外出時マスク着用等の予防徹底、毎日の社員および家族の健康状態の確認が主な内容となっている。
この措置は2月25日より国内にある全3事業所の従業員を対象に実施され、今後、新たな情報・状況が確認されるまで継続される。
同社の張谷廷河社長は「当社は、従業員、パートナー企業の皆さまの安全確保を最優先事項として日々取り組んでいる。感染症の拡大防止に向け、日本の皆さまと心を共にし、厳しい局面を乗り越えるべく社員一丸となって努力していく」と述べている。
同社は、国内3拠点で92人の従業員を擁しており、現在、3拠点全てにおいて事業を継続している。また、豊橋事業所にあるゴム用添加剤「レノグラン」の製造工場は通常通り稼働している。
また、同社は、中国においても新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けた支援を実施しており、消毒剤「Rely+Onビルコン」1tを武漢市および湖北省内の2つの市にある複数の病院に寄付した。この1tの消毒剤は水で希釈することで、10万リットルの消毒剤になる。この寄付は各病院に2月16日に到着している。