ブルーサインの認証取得 三菱ケミのアセテート繊維

2020年03月02日

ゴムタイムス社

 三菱ケミカルは2月27日、同社のトリアセテート繊維「ソアロン」とジアセテート繊維の「リンダ」原糸が、繊維業界における環境保全、労働者・消費者の観点で持続可能なサプライチェーンを経た製品に付与される認証である「ブルーサイン」を取得したと発表した。

 ブルーサインは、スイスに拠点を置くブルーサイン・テクノロジー社が運営管理している認証で、繊維製品の各生産段階で使われる糸や染料・添加剤、織布などの材料から、人の健康や環境に悪影響を与えると考えられる全ての物質の除去を目的としており、テキスタイル業界で最も厳格な認証の一つと言われている。今回の認証取得は、同社のソアロン原糸・リンダ原糸がサステナビリティに配慮し、環境保全や労働者・消費者に対する安心・安全性という観点で優れた原糸素材であることが評価された。

 ソアロンは、木材パルプを原料とする半合成繊維で、その原料は持続可能な形で適切に管理された森林から調達している。2017年には製造拠点である富山事業所フィラメント工場がFSC―COC森林認証を取得しており、国内のみならず、海外でもサステナブル素材として注目されている。

 同社は、同社グループが掲げる「KAITEKI」の実現に向け、引き続き国内外に向けてアセテート繊維のサステナビリティを訴求し、循環型社会の構築に貢献していく。

ブルーサイン認証

ブルーサイン認証

 

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