リケンテクノスは2月14日、抗ウイルスフィルム「リケガードフィルム」を新たに上市したと発表した。
「リケガードフィルム」の「リベックス」グレードは、抗菌・抗ウイルス性および安全性を認証するSIAAマークを取得した世界で初めてのウィンドウフィルム。SIAAマークの取得には、抗ウイルス・抗菌処理を施していない従来製品と比較し、菌の増殖割合が100分の1以下でなければならないなど厳しい規格を満たすことが必要。
「リケガードフィルム」の「リベックス」グレードは、同社のコーティング技術を応用し、高い透明性を持たせつつ、フィルム表面のウイルスの数を大幅に減少させることが可能。ウィンドウフィルムとしても、モバイル端末などのディスプレイ表面の保護用途としても使用できる。
「リケガードフィルム」の「リベックス」グレードを貼ることで、付着したウイルスの数を大幅に減少させ、日常生活の中での感染リスクを軽減させることが可能となる。耐傷つき性にも優れるため、病院や学校の窓、タッチパネル、案内板、電車の窓など様々なシーンに展開できる。さらに、表面の硬度を上げた「リケガードフィルム」の「リプティ」についても、SIAAマークの取得を準備している。
昨今、抗ウイルス製品に対する社会的ニーズが高まっている。米国ではインフルエンザウイルスが猛威をふるい、世界的にウイルスに怯えながらの生活を余儀なくされている。主要な感染経路として接触感染が挙げられるが、多くはウイルス付着物に手で触れたあとに口や鼻などを触ることで感染するとされ、ウイルスに触れるリスクを減らすことが重要である。
一方、様々な物に素手で触れないようにすることには限界がある。中でもスマートフォンは今や生活必需品となり毎日触ることが当たり前になっているが、実は目に見えない菌やウイルスが多く存在しているとされ、「スマートフォン表面にはトイレの18倍細菌が存在する」という米国の研究データがある。公共施設のタッチパネルなどは不特定多数の人が触るため、感染のリスクはさらに高いと言える。