住友ゴム工業は3月3日、「健康経営銘柄2020」に初めて選定されたと発表した。
「健康経営銘柄」は、経済産業省が東京証券取引所と共同で、従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる企業を選定、公表することで、企業の健康経営の取り組みが株式市場などにおいて、適切に評価される仕組みづくりに取り組むもので、2020年は40社が選定された。
また、健康課題に即した取り組みや健康増進の取り組みをもとに、特に優良な健康経営を実践している法人が選定される「健康経営優良法人(ホワイト500)」は17年、18年、19年に続き、4度目の選定となった。
同社が健康管理規程を制定して各種健康診断に関するルールやリスクレベルを明文化したこと、PDCAを着実に回しながら課題に取り組んでいることなどが評価された。
同社は、社員の健康維持増進活動を戦略的に実践していくため、18年に「健康経営宣言」を制定しさまざまな取り組みを行っている。また、社長自ら率先して健康宣言を発信し健康増進に取り組み、その動きを全社に広げようとしている。
定期健康診断の項目充実を図っているほか、節目人間ドックや女性向けのがん検診などを実施。健康診断後は健康管理規程に基づき再検査・精密検査の受診、保健指導の徹底を進めている。
また、運動や睡眠など生活習慣改善に関するセミナー、ヨガやストレッチ教室、ICTを使った健康インセンティブ制度、社員食堂でのヘルシーメニュー提供など、楽しみながら健康意識を高める体制を整えている。
ストレスチェック結果に基づく職場分析の実施や、メンタル不調の未然防止・早期対処のためのラインケア教育、セルフケア教育の徹底を通して、働きやすい職場環境づくりを進めている。
さらに、働き方改革ではワークライフバランス向上のため、業務効率化による総労働時間短縮、有給休暇の取得を推進している。長時間労働者には産業医面談を義務づけ、状況把握と健康維持に努めている。