ポリプラスチックスはこのほど、自動車高電圧環境で使用可能な樹脂材料であるPBTとPA66の電気特性の詳細比較を実施したと発表した。
現在、大変革期にある自動車業界ではCASEが重要なキーワードになっている。特に、電動化は、各国の脱化石燃料化、排ガス規制強化などの影響によりさらに加速すると考えられる。
その中で、樹脂材料は、自動車の軽量化に貢献するとともに、絶縁性を持つため電動化の進行に伴い自動車部品への使用量も増加している。このような状況下で、同社は自動車の高電圧部品で候補となるPBTとPA66の電気特性について比較を行い、その適性について詳細に検討した。適切な材料選定の一助として、その結果を同社グローバルサイトで公開した。
評価が行われた材料は、高圧コネクタや端子台などで一般に使用されるPBT―GF30%およびPA66―GF33%で、グレードとしては、高圧コネクタ等の高電圧用途向け「ジュラネックスPBT・CG7030(PBT―GF30%)」、バスバー等の金属インサートを含む製品向けの「ジュラネックスPBT531HS(PBT―GF30%)」、一般部品向けの「ジュラネックスPBT330HR(PBT―GF30%)」、一般射出成形向けの「PA66―GF33%」となっている。
今後も同社の材料情報や設計技術について、引き続きサイト上で公開していくとしている。