グッドイヤーは3月6日、画期的な自己再生型コンセプトタイヤ「reCharge」を発表した。このコンセプトタイヤは、タイヤ自らが環境に適応、変化し、利用者のモビリティニーズに応える。
「reCharge」コンセプトには多くの革新的な特徴があるが、その特徴は「パーソナライズ」「サステナブル」「手間要らず」の3つのポイントに集約される。
パーソナライズでは、AIにより、個々のドライバーのプロフィールが生成され、カスタマイズされた液体コンパウンドが作成される。これにより、利用者の用途にあわせ調合されたコンパウンドが生成される。また、カスタマイズされた液体コンパウンドを含有したカプセル(カートリッジ)を充填することでトレッドを再生するほか、天候や路面の状態、ドライバーの運転方法にも、時間の経過とともにタイヤが適応することを可能にする。加えて、個々のカプセル(カートリッジ)による再充填が可能となるため、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易なものとなる。
サステナブルでは、コンパウンドは生物由来物質を原料とし、世界で最も強力な天然素材の一つである「蜘蛛の糸」から発想を得た繊維で強化されている。これにより、耐久性が極めて高く、100%生分解が可能なものとなっている。
手間要らずでは、再充填可能なカプセルの使用により、タイヤ交換のプロセスが劇的に簡易になるほか、トレッドを支える軽量なエアレス・フレームに薄くて頑丈なためメンテナンスを要さない構造であるトール・アンド・ナロー形状を採用。これにより、空気圧のメンテナンスやパンクによる無駄な時間が無くなる。