クラレのエラストマー事業部が、東京五輪中の物流の混雑を避ける取り組みを本格化させている。
熱可塑性エラストマー「セプトン」などを扱う同事業部は、茨城県の鹿島事業所が国内のメインの製造拠点となり、ここで生産する製品は通常は東京港から輸出される。
しかし、東京港は、最近は慢性的に混雑しており、ましてオリンピックとパラリンピックの期間ともなれば、道路が渋滞する上、機材の出し入れも多いことから、東京港が機能不全に陥る可能性があると指摘されている。
同社にとっては、「船の問題というよりは、ドレージ輸送用トラックの問題」(イソプレンカンパニー・エラストマー事業部・井上淳事業部長)で、鹿島事業所から東京港へのトラック輸送がスムーズに行えない恐れがあるほか、
2020年03月30日