BASFは3月13日、同社の光安定剤「キマソーブ」シリーズがインドの大手ポリエチレン製品メーカーであるメガプラストにより、高速道路建設に使用される不織布・ジオテキスタイルを製造する際に使用されていると発表した。この光安定剤の添加剤パッケージは、生産プロセスの安定化とジオテキスタイルの耐用年数の延長に重要な役割を果たす。
同社はメガプラストに適切な光安定剤のパッケージを提供しただけでなく、技術データの結果を解釈する際の支援を行った。また、試験期間中に様々な配合試験をサポートし、コストと性能の最適なバランスを選択するオプションを提供した。
道路建設においてジオテキスタイルの最も重要な利点のひとつは、異なる土壌粒子の層間の分離を維持することで、これにより水や細かい土壌粒子の砂利への侵入を抑制し、砂利の強度の大幅な低下を防ぐ。道路建設にジオテキスタイル素材を使用することで、道路自体の品質が向上し、耐用年数が延び、補修コストが削減される。 この用法は、運河やトンネルの覆工、埋め立てにも広く使用されている。
このようなジオテキスタイルは、通常、高密度ポリエチレン(HDPE)で作られている。 これらを製造するためには、HDPEの素材を細いフィラメントに紡糸し、バインダー(接着剤)を使用せずに熱で接着する。通常、光安定剤のパッケージには、押出成形中にポリマーを保護するプロセス安定剤と、熱や光による劣化からポリマーを保護する紫外線吸収剤や耐熱安定剤が含まれる。
遮水シートなどに使用されるジオメンブレンの世界的な需要は、今後数年間で劇的に増加することが予想される。この分野の最大の開発の多くは、大規模なインフラプロジェクトが進行中であるインドにおいて行われる。 世界銀行は、資金提供を受けるすべてのインフラプロジェクトで、ジオテキスタイルやジオメンブレンの使用を義務付けている。