花王は3月17日、今春発売する「ビオレu」の全身洗浄料やボディケア製品、入浴剤において、商品(パッケージ)に添付しているアテンションツール「プラスチック製アイキャッチシール」を順次廃止していくと発表した。
これは、同社のESG戦略「キレイライフスタイルプラン」の注力アクションである「リデュースイノベーション」の取り組みのひとつで、同プランの19の重点取り組みテーマのなかでは、「ごみゼロ」に貢献するものとなる。
プラスチック製アイキャッチシールは、消費者の購入時に商品特徴や正しい使用方法などを的確に伝達できるメリットがある反面、その分のプラスチック使用量が増え、プラスチックごみや廃棄時のCO2排出量の増大につながるという課題があった。今回の「ビオレu」全身洗浄料やボディケア製品、入浴剤では、従来アイキャッチシールで訴求していた内容をボトルに記載することで、廃止を実現している。同社では今後も、同シールの廃止を進めるとともに、使用方法の伝達等が必須な場合はFSC認証紙などの認証紙への変更を行なうほか、その他のコミュニケーション方法に切り替えるなどし、2021年末までには同シールの全廃を達成する。
社会的課題のひとつであるプラスチックごみ問題に対しては、同社はこれまでも、プラスチック包装容器の薄肉化、つめかえの促進、濃縮化、大容量化などによって貢献してきた。また、昨年9月には、プラスチック循環社会の実現に向けて「リデュースイノベーション」「リサイクルイノベーション」に注力していくことを発表している。その一環として、商品(パッケージ)に貼付しているプラスチック製のアテンションツールである同シールの全廃をめざしている。