三菱ケミカルは3月31日、同社のファインケミカル事業の一部および関連事業を行うグループ会社2社を、今年10月1日付でグループ会社である新菱に統合すると発表した。
統合するのは同社ファインケミカル事業の一部と、グループ会社の小名浜蒸溜(福島県いわき市)、MCCユニテック(青森県八戸市)。
同社は今回の統合を通じ、それぞれが培った有機合成をベースとするファインケミカルに関する幅広い開発・製造技術を集約してプラットフォームを構築する。これにより、顧客対応力を強化して付加価値の高いソリューションを提供し、ファインケミカル事業の成長を目指していくとしている。
統合後の新菱の概要は、福岡県北九州市に所在し、資本金は5億円、売上は約230億円、従業員は約1300人となる見通しで、事業内容は、各種精密化学製品の製造販売および受託品の製造等を行うファインケミカル事業、精密洗浄、ウェハ再生などを行うエレクトロニクス事業、ケミカルリサイクルやマテリアルリサイクルなどを行うリサイクル事業となる。