【新社長インタビュー】上島製作所 江場淳一社長

2020年04月27日

ゴムタイムス社

■ 新社長インタビュー

築き上げてきたノウハウを強みに 海外タイヤ・材料メーカーにPR

上島製作所 江場淳一社長


 

 摩耗・摩擦・粘弾性・疲労に関するタイヤ材料用動的試験機を中心に事業を展開する上島製作所(東京都国立市、江場淳一社長)。昨年6月に社長に就任した江場社長に、業績動向や事業展開、抱負などを聞いた。

 ◆社長就任に対して

 昨年6月に佐藤親弘前社長急逝のあとを受ける形で急遽社長に就任したが、佐藤前社長が築き上げた上島製作所のブランドとお客様の信頼があり、従業員が非常に頑張ってくれたおかげで、会社としては変わらず事業を展開できている。従業員には本当に感謝しかない。

 ◆業績動向について。

 19年12月期は米中貿易摩擦の影響があったものの、一昨年とほぼ横ばいになった。試験機業界は今動いたら来月売れる、再来月売れるという業界でない。お客様の設備投資計画に組み込んでいただけるように、1~2年前から動き始め営業をしている。その営業で種をまいたおかげで受注に繋がっている。最近では、材料メーカー様向けの販売にも力を入れているので、材料メーカー様の反応がいい。足元の動向については、5月あたりまでは受注が決まっており、売上に貢献するのではないか。今のところ事業は順調に推移しているが、先行き不透明感が強いのは否めない。

 ◆今期の事業戦略は。

 今期は新型コロナウイルスの影響で受注環境は厳しくなっていくため、受注のタイミングは先延ばしになる可能性が大きい。ただ、2月末時点では比較的計画通りに進んでいる。

 今期は特に、海外のタイヤメーカー様や材料メーカー様への働きかけをさらに進めていきたい。

 また、新製品の開発は常に行っている。今まで全くない装置を開発するよりも、お客様の声を反映させ、既存の装置をより使い勝手が良くしていくための製品開発をしている。そのために浅井王に加え外部の橋梁を得つつ、試験機メーカーとしての過去の蓄積を活かしながら製品開発を進めていく。

 ◆上島製作所の強みは。

 100年にわたり、築き上げてきたノウハウの蓄積が強み。その結果、上島製作所のブランドへの認知度向上に繋がっている。築き上げた歴史があるか

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