ニッタ(大阪市浪速区、石切山靖順社長)のベルト部門の19年度はほぼ前年度並みで着地する見込みとなった。その理由について「樹脂ベルトに関しては前半が好調に推移したものの、自動車関連産業向け製品が後半にかけて下降傾向になった。」(同社)とみている。
搬送用ベルトは、物流分野は堅調に推移した。Eコマース市場の広がりを背景に各地で配送センター向けが増設・新設されているためで、製品では物流業界向けのカーブコンベア主力製品「FC1」は2桁の伸びを見せた。
食品、化粧品、医薬品のいわゆる3品業界も全般的に堅調だ。食品業界向けでは、食品機械に組み込まれるベルトを中心に、新製品で食肉搬送用「ブロイラー解体ラインベルト(SWEXU-16-B-G)」も鶏肉の総菜需要を追い風に19年度は順調な販売を示した。
一方、医薬品業界向けは依然伸びているが、化粧品業界向けは、新型コロナウイルスの影響で中国客を含めたインバウンド消費に陰りが見え、搬送ベルトの需要に与える影響が懸念される。
伝動・搬送用平ベルト「ポリベ