バンドー化学(神戸市中央区、吉井満隆社長)の搬送ベルト事業の20年3月期第3四半期について、ゴムコンベヤベルトは前年同期比1桁の増収となった。
需要分野別では、主力の鉄鋼関連のほか、発電所関連が比較的堅調に推移。難燃耐熱コンベヤベルト「FR7000シリーズ」や難燃重耐油コンベヤベルト「FR-BIOS」などの特長品に注力する拡販活動が奏功したという。
一方、樹脂コンベヤベルトは、国内は主力の食品向けと物流向けが底堅い動きを見せ、1桁前半の増収となったものの、海外が不調で全体は微増となった。
樹脂コンベヤベルトでは新製品の発売をきっかけに市場シェアの拡大を狙う戦略を進めており、食品向けで「ミスターウルトラミラー」「ミスタースパイク」を上市したほか、物流向けで傾斜搬送用の「ミスタークライマー」に新しいラインナップを追加した。このうち、ミスターウルトラミラーはベルト表面にフッ素樹脂を使用した小プーリ対応の非付着性に優れたベルト。チョコレートや飴など粘り気のある食品を搬送するラインで好評を得ているほか、食品搬送以外のインクを使う搬送ラインなど、「当社が想定していなかった用途でも採用された」(同社)。
さらに、ミスターシリーズの新たなラ