出光興産は3月26日、同社と東京工業大学が次世代材料の創成を目的として、出光興産次世代材料創成協働研究拠点を東工大すずかけ台キャンパス内に4月1日に開設すると発表した。
出光協働研究拠点は、東京工業大学オープンイノベーション機構の支援の下、高分子分野の基盤技術の強化・拡充と、次世代モビリティ・高速通信などの領域で社会変革を実現する革新的な技術開発に関する研究活動を行う。また、高分子以外の幅広い分野を含むテーマ探索も推進する。なお、高分子関連分野では、高分子構造・物性、成形加工を専門とする東工大物質理工学院の鞠谷雄士教授と同社の代表共同研究員である末次義幸氏が組織を共同運営する。
同社と東工大は、2000年代初頭より高分子材料分野を中心に幅広い領域で共同研究に取り組み、新規繊維・フィルム材料開発をはじめとして優れた成果を上げてきた。今回新設する出光協働研究拠点は、これまでの個別共同研究の枠を超え、組織対組織の連携により大型で総合的な研究開発を推進し、新たな価値創造を目指した次世代材料の創成と人材育成に取り組む。
同社と東工大は、幅広い分野で高機能材料事業を展開する同社の強みと、物質・材料をはじめとする広い領域にわたり高度な学術的知見と最先端の科学・工学技術を保有する東工大の強みを融合し、新たな価値創造に挑戦し続けることにしている。