日本触媒は4月13日、三洋化成工業との経営統合を延期すると発表した。20年10月1日を統合持株会社の成立日(株式移転の効力発生日)と予定していたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大や原油および石油製品相場の急落等を踏まえ、同経営統合の合意の基礎となった両社の業績等ならびに金融、経済、市場その他の事業環境の見通しが不透明となったとし、同日、両社はそれぞれの臨時取締役会において、同経営統合の延期および同最終契約において合意した株式移転比率の見直しを行うことを決議し、同最終契約に関する覚書を締結したと発表した。
両社は2019年11月29日付「株式会社日本触媒と三洋化成工業株式会社との共同株式移転による経営統合に関する最終契約締結のお知らせ」で公表したとおり、同日付の両社それぞれの臨時取締役会において、共同株式移転の方式により両社の親会社となる「Synfomix株式会社」(以下「統合持株会社」)を設立し、経営統合を行うことを決議し、両社間で対等の精神に基づいた最終契約を締結していた。
同覚書においては、統合持株会社の成立日を2021年4月1日とし、同最終契約において合意した株式移転比率の見直しを行うことを合意している。同経営統合の内容については、統合持株会社の成立日を含む同経営統合のスケジュールおよび株式移転比率を除いて、19年11月29日に公表した内容から重要な変更はない。
同社は、「株式移転比率の見直しの結果および本経営統合のスケジュールについては、両社で合意次第速やかにお知らせいたします」とコメントしている。