従業員用マスクを自社生産 ブリヂストンが調達削減へ

2020年04月17日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは4月16日、同社とブリヂストン化成品、ブリヂストンケミテックが、新型コロナウイルス感染症の影響による国内のマスク不足緩和に貢献することを目的として、国内ブリヂストングループ会社従業員向けにウレタンを活用した簡易マスクの生産を開始したと発表した。

 過去に業務用マスクを製造していた際のノウハウをもとに、ウレタン製品の生産ラインを活用して早期生産を実現した。週10万枚の生産を予定している。今回生産する簡易マスクは、同社グループ従業員が販売活動や生産活動を行う際に飛沫飛散防止用として使用するためのもので、マスクを自社生産することで市場からの調達量を減らし国内マスク不足の緩和に貢献していく。

 同社グループは、地域の人々や顧客、従業員の生命安全、健康を守ることを最優先に位置付け、政府・各地方自治体の方針に基づき、3つの密の回避徹底や在宅勤務の推進等の感染拡大抑止に向けた取り組みに加え、今回のような資産や技術を活用した取り組みを通じて社会・地域に積極的に貢献していくことにしている。また、生産拠点や営業・物流拠点など社会インフラを支えるために必要不可欠な業務については、安全確保に万全を期した上でオペレーションを継続するとともに、本社機能ではテレワークのレベルを上げて対応するなど抜本的な働き方改革にもつながるように取り組んでいく。

 同社は、「新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになった皆様に、謹んでお悔みを申し上げます。また、闘病中の皆様におかれましては心よりお見舞いを申し上げます」とコメントしている。

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