ブリヂストンは4月17日、日産自動車およびシンフォニアテクノロジーと共同開発したアクティブトルクロッドが、日本機械学会より2019年度日本機械学会賞(技術)を受賞したと発表した。
アクティブトルクロッドは、自動車の車体とエンジンをつなぎとめ車体に伝わるエンジン振動を遮断する防振ゴム製品で、優れた車内の静粛性と居住性の実現に貢献する。エンジン振動を車内に伝えない広い防振領域を持つトルクロッドに、大きな振動・騒音の原因となる共振の発生を抑制する加速度センサーとアクチュエーターを搭載することで、高い防振性能を実現している。優れた燃費性能と出力を両立する可変圧縮比エンジンと車体をつなぐキーデバイスとして、日産自動車が2018年に北米市場で発売した車両に採用され、車両の快適性向上に大きく寄与している。
日本機械学会賞は、日本機械学会により日本の機械工学・工業の発展を奨励することを目的として1958年に設けられ、毎年優れた論文や技術などが表彰されている。
今回受賞した日本機械学会賞(技術)は、機械工業に関し数年以内に完成した新技術の中から、画期的な新製品の開発、製品の品質および性能の向上などに寄与し経済および社会的貢献の大きいものを対象に、独創性や新規性、品質または性能の相対的優秀性、生産性向上を通じた経済・社会への貢献などの評価項目において優秀と認められたものに贈られる。
同社は、自動車の音と振動を制御することで、安全で快適なモビリティライフに貢献するNVHソリューションを提供している。