技術・品質で勝負するゴムメーカー Vol.4
特殊加工や特殊仕様を強みに
顧客のニーズを応え受注増へ
配管用ゴムジョイントの専業メーカーであるハチケン(埼玉県川口市、水谷龍一社長)。今期の需要動向や課題などを水谷社長に聞いた。
◆前期(19年9月期)の需要動向は。
昨年に比べると需要がやや微減となった。創業当時、当社はゴムホースを製造していたが、その後エキスパンション・フレキ・可とう管等の配管用ゴムジョイントへと製品群を拡大してきた。とくに、ゴムジョイントは下水道関連の事業に採用され、最盛期は売上の6割が下水道関連だった。
最近では下水道の普及が終わり、下水道関連は1割程度の売上となっている。
下水道市場の環境が変わっていく中、当社のゴムジョイントには、「可とう管」のほかに、「エキスパンション(Eシリーズ)」、「フレキ(Fシリーズ)」などがある。そのなかで、堅調に伸びている製品「エキスパンション(Eシリーズ)」があり、更新や新規の需要がある。ただ、当社の製品はお客様のニーズに合わせて一つひとつ設計した製品を提案することで採用していただいている。
◆足元の需要動向は。
期初(10月)は少し厳しいスタートとなったが、
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