「まもる」を製る(つくる)をスローガンに、医療、食品用の各種手袋など衛生材を中心に、ゴム・樹脂加工品の製造販売を行う宇都宮製作(大阪市中央区、大西浩太郎社長)。
同社の19年度を振り返ると、新型コロナウイルスの感染が広がった1月下旬以降、使い捨て(ディスポ)手袋の引き合いが急激に増加している。同社のディスポ手袋は、医療や介護、食品等の業務用の需要が大半だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、これら現場の衛生意識は一段と高まっている。「医療従事者のディスポ手袋の使用量も自然と増えている」とし、「仕入と出荷のバランスを図り、お客様にご迷惑が掛からないよう、全社員で対応にあたっている」(同社)。
現在の注力商品は、今年4月に発売を開始したディスポ手袋「Pro+(プロプラス)ニトリルスムースPF(ピンク)」である。同商品は、加硫促進剤が入っていない(加硫促進剤フリー)点が一番の特徴だ。「ニトリル手袋は加硫促進剤を使用する商品が主流だが、加硫促進剤が原因で手荒れをするユーザーもいるのに対し、同商品は加硫促進剤フリーのため、手袋を