国内のコロナ影響本格化 ブリヂストンが生産調整へ

2020年04月27日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは4月20日、国内11工場の操業を生産調整のため数日間停止すると発表した。新型コロナウイルス感染拡大の影響が国内で本格的に広がり始めた。

 ブリヂストンは、感染拡大の影響に伴う需要減少や先行き不透明な市場環境の状況に鑑み生産調整を行うもので、当初から予定していた連休中の5月3~6日の休業に加えて、さらに2~6日間にわたる稼働停止を予定している。

 タイヤ工場については、国内10拠点のうち、建設・鉱山車両用タイヤ専門工場である山口県の下関工場と福岡県の北九州工場を除く8拠点で、4月29日~5月2日の4日間と、5月7~8日の2日間の計6日間にわたり稼働を一時停止する。一時停止を実施するのは、福岡県の久留米工場と甘木工場、東京都の東京ACタイヤ製造所、栃木県の那須工場と栃木工場、滋賀県の彦根工場、佐賀県の鳥栖工場、山口県の防府工場となる。

 タイヤ工場以外では、熊本工場と岐阜県の関工場の2拠点で5月1~2日の2日間にわたり高圧ホースなどの一部生産ラインを稼働停止するほか、スチールコードを生産する佐賀工場で5月1~2日と5月7~8日の計4日間稼働を停止する予定になっている。

 一方、住友ゴム工業は、感染拡大による受注減少を受け、国内4工場の操業を4月10~12日の3日間にわたり一時休止したのに続き、これら4工場を5月6~7日の2日間も一時停止する予定としている。一時停止するのは、名古屋工場、福島県の白河工場、大阪府の泉大津工場、宮崎県の宮崎工場の4拠点となる。このほか同社では、緊急事態宣言が全国に拡大されたことを受け、四国にある全8店舗の直営タイヤ販売店で5月6日まで店頭小売を休業することを決めた。卸業務は出勤人数を減らし引き続き対応する。同社は先の7都道府県での緊急事態宣言の時点から東京都、神奈川県、千葉県にある直営のタイヤ販売店で5月6日までの臨時休業を実施している。

 また、TOYO TIREは、仙台工場の稼働を4月3~9日にわたり生産調整のため一時休止した。感染拡大に伴う需要の落ち込みにより、市場から求められている在庫を十分確保できている状況に鑑み、生産調整を実施した。

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