三井化学は4月22日、主用途であるスマートフォンカメラの多眼化の進展等により需要が急拡大している環状オレフィンコポリマー「アペル」について、大阪工場内に新プラントを建設し、需要拡大に応える供給体制を構築すると発表した。これにより同社のアペル生産能力は約50%増強される。新プラントは今年4月に着工し、2022年3月に完工の予定。アペルは、今後車載用カメラやヘッドマウントディスプレイ、医療用途等の新規需要獲得によりさらなる事業拡大を図る。
同社は、アペルを含むICT向け機能性ポリマー事業を成長分野と位置付けている。今回の能力増強により当面の需要拡大への対応が可能となる見通しだが、今後のさらなる需要拡大に適切に対応すべく、次期能力増強の検討に着手していくとしている。